うみからだいち

森は海の永遠の恋人という言葉を知っていますか?

2011.06.28 10:53 by 管理人

2011年6月5日。筆者は、岩手県は一関市室根町にある矢越山ひこばえの森にいた。 
何のためかというと、山に木を植えに行ったのです。 
矢越山へは、東北新幹線一ノ関駅から大船渡線にのり80分程度行った矢越駅からアプローチするのですが、
行きはシャトルバスに乗って、植林会場まで行きました。 

山の麓では「こっとんこ水車まつり」が開かれていて、
お祭りと同時開催されているイベントが、「第23回森は海の恋人植樹祭」です。

 

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森は海の恋人植樹祭って何? 

漁師である畠山重篤さんが1989年に始めた活動、
それが「森は海の恋人植樹祭」です。 
主催は、畠山さんが代表を務める牡蠣の森を慕う会と、地元である第12自治会となっています。 
なぜ漁師が植樹をするの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 
気仙沼で牡蠣の養殖を行っていた畠山さん。あるとき、牡蠣が赤潮にやられてしまい、
海を健全に保つということを真剣に考えたそうです。 
海をきれいに、健全にするってどういうことを思い浮かべますか? 

浜辺に集まるゴミを拾うこと?
海に広がる汚泥をさらうこと?

考えられることはいろいろあるとは思うのですが、
畠山さんは山に答えを見つけます。 

海が豊富な栄養で溢れ、豊かな海産物に恵まれるのは他でもない、
山から川を通じて豊富なミネラル分が流れつくからなのです。 

仮に牡蠣を人工のプランクトンで育てようとすると、
1つの牡蠣につき1日で150円もの費用がかかることになるそうです。 
山が充実している、それだけでなんという効果なのでしょう。 
漁師が考えた、「海は山とつながっている。森は海の永遠の恋人なんだ」という考え方、
僕は好きです。

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気仙沼の牡蠣漁は壊滅状態になってしまった

しかし、気仙沼は3.11の東日本大震災で発生した津波により壊滅的な被害を受けました。
沿岸部にある、牡蠣の養殖場だって例外ではありません。

実際に畠山さんの自宅前もかなりの物が流され何もなくなってしまったと聞きます。 

実は、今年の植樹祭は、開催できるかどうかの瀬戸際でした。 
地震発生から3か月弱であるこの日に、果たしてできるのだろうか。

 

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この苦難を支えたのは、なんといっても地元である第12自治会の皆さんでした。
今年は畠山さんはお客様として参加してくれればいいよ。
そういったあたたかい気遣いの中で、開催に漕ぎ着けたのです。 

実際、NPO法人森は海の恋人のホームページを見ると、
津波で会員名簿が流されてしまい、連絡もろくにできない状態になっていることが分かります。 

そんな中でやっとのことで23回目が開催できました。 
畠山さん自身、まさかこんな髭面でこのイベント会場を訪れるなんて思ってもみなかったといいます。
それくらい苦労の多い、甚大な被害だったことを伺わせます。 

筆者も、このイベントの後南気仙沼駅まで足を伸ばしてみましたが、
写真のとおり本当に壊滅的な被害を受けていた事が分かります。

 

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地域で支えた植樹祭 この日参加したのは、
気仙沼市長、一ノ関市長、地元の子どもたち、気仙沼高校の生徒、
そして北は北海道、南は沖縄から集まった1000人程度の参加者たち。 

本当にたくさんの人が、この山の上までやってきました。 
歩いて登れば1時間程度かかる道のりに、
早朝から汗だくになりながら集まる熱気を帯びた人々。 
この植樹祭を通して、復興を願い、
何としても復興するのだという熱意に包まれたイベントになっていました。 

会場のあちこちで畠山さん!の声が上がります。
ものすごい人望なんだなあと感じられました。
今まで多くのイベント・講演会を通して
たくさんの人とつながってきた畠山さんの活動が今につながっている証拠です。

 

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山肌に木を植えていく事から始まる復興 目印を元に、
思い思いの場所に植樹をしていく参加者たち。 

ただ、木を植えていく、それだけなのにこの一体感はなんでしょう。 

震災という大きな被害をもたらした災害に、断固立ち向かっていく。
そんな意思を感じられるイベントになっていました。 

植樹のときだけは、報道の方々も一緒に参加。
みんなで山に命を吹き込みました。

もちろんこのひこばえ(蘖<ひこばえ>とは、樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと)が
大木に成長するまでには数十年かかるはずです。 

しかし、その成長の期間、今まで23回続いてきたように植樹を続け、
人々の心をつなぎとめておくことができれば、復興も夢物語ではないだろうなと感じるのです。 

震災からの復興。そして、豊かな海の復興。

この2つが、イベントを通して実現していくことを願ってやみません。

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来年も開催されるはずです。
是非機会をつくって参加してみてください。 

 関連リンク:NPO法人海は森の恋人:http://www.mori-umi.org/

義援金受付窓口

①森は海の恋人運動(植樹祭)ならびに畠山重篤への義援金 
植樹祭及び水山養殖場の復旧・復興へ向けた資金として運用されます。

  • 問合せ先
  • 森は海の恋人緊急支援の会代表 田中 克
    京都府宇治市五ケ庄平野5-2 530号 (T&F:0774-33-2503)
  • 郵便振替
  • 口座記号番号 00930-6-282171
  • 加入者名
  • 森は海の恋人緊急支援の会 三菱東京UFJ銀行 京都駅前支店(店番号434) 普通口座 3095280 口座名義 森は海の恋人緊急支援の会
②NPO法人「森は海の恋人」の事業運営への義援金
NPO法人「森は海の恋人」事務局復旧のための備品購入や、環境教育など活動資金として運用されます。
問合せ先
  • NPO法人森は海の恋人 副理事長 畠山 信
    宮城県気仙沼市唐桑町西舞根133番地1
    電話:090-7389-5169
  • 郵便振替
  • 口座記号番号
  • 02210-0-116473
  • 加入者名
  • 特定非営利法人森は海の恋人(寄付)

③気仙沼の雇用促進のための義援金

  • 問合せ先
  • 宮城県地球温暖化防止活動推進ネットワーク
    電話:090-6182-9845(高橋信行)
    七十七銀行本店営業部
    普通口座 7863705
    口座名義 宮城県地球温暖化防止活動推進ネットワーク